2016−17年秋冬ミラノコレクション
2/24-2/29の日程で開催
ミラノでのメンズコレクションから約1ヶ月とまだまだ熱気が収まらない中、2016年2月24日(現地時間)よりミラノコレクションがスタートしました。 今回は、ミラノコレクション開催2日目に登場したイタリアを代表し伝統あるブランドの一つ、FENDI(フェンディ)をご紹介します。
FENDI(フェンディ)とは
FENDI(フェンディ)は1925年にエドアルド・フェンディとアドーレ・フェンディ夫妻が革製品を主に創業したブランド。現在でもフェンディの代名詞とも言える毛皮のコートなどが人気を博し成功を収める。
1965年にカール・ラガーフェルドがデザイナーとなり、1969年には毛皮のプレタポルテを発表。また、コートなどの裏地に使われていたダブルFの柄を表地に用いた「ズッカ柄」は現在でも幅広い商品に使われている。
その後ウェア全般にラインナップを増やし、現在ではバッグや革小物・毛皮などの革製品を中心に香水や時計・ジュエリーなど幅広く展開している。
フェンディのブランド自体は、1999年にLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)とPRADA(プラダ)の合弁会社に買収され、2001年にプラダが保有する合弁会社の全株式をLVMHが取得したことで、フェンディはLVMHの完全子会社となっている。
日本国内での最近のフェンディの大きな動きは、2015年11月に東京・銀座に巨大ポップアップストアをオープンさせたことが記憶に新しい。
3フロアにメンズ・ウィメンズのコレクションを揃えた、フェンディでは日本初の複合型ブティック。ショーウィンドウに飾られたFENDIRUMI(フェンディルミ)の「ピロちゃん」と「バグくん」は非常に強いインパクトであり新生フェンディを象徴している。
<フェンディのデザイナー>
現在のFENDI(フェンディ)のデザイナーは、レディースは前述のカール・ラガーフェルド。
シャネルのデザイナーも兼務するカール・ラガーフェルドは、1963年にクロエのヘッドデザイナーに就任し、1965年にフェンディのデザイナーに就任、1983年にはクロエを退任しシャネルのデザイナーに就任した。1992年にクロエのデザイナーに復帰したが1997年に退任している。
カール・ラガーフェルドといえば、エディ・スリマン時代のディオールオムのスーツが着たいために40キロ以上のダイエットをしたエピソードや写真家としても有名である。
メンズは、フェンディのレザーグッズの責任者であるシルヴィア・フェンディ。
シルヴィア・フェンディは、1997年にフェンディの代表的なアイコンバッグのモデルの一つ「バゲット」を発表した創業家の3代目に当たる。
2016-17FW ミラノコレクション
FENDI(フェンディ)
Fashion Show FENDI (FEBRUARY 25, 2016 12:30)
今のフェンディのポップさを秋冬シーズンに落とし込み体現したようなコレクション。フェンディならではのファーやバッグ・サイハイブーツなどが印象的。ウェアにはあるゆるディテールにフリルがデザインされており、オーバーサイズ的なサイジングのルックと様々なデティールが合わさることで大人の女性が持つかわいらしさが表現されているようにも感じる。