2016−17 FW Men’s Collection
ALEXANDER McQUEEN(アレキサンダー・マックイーン)
イギリス・ロンドンで2016年1月8日−11日の日程で秋冬ロンドン・メンズコレクションが開催。
15日−19日の日程でイタリア・ミラノでの2016 −17秋冬ミラノ・メンズコレクション。続いて21日−25日の日程でフランス・パリでの秋冬パリ・メンズコレクションが発表されていますが、ミラノ・パリに先立って1月8日−11日の日程でロンドン・メンズコレクションが開催されました。
ミラノ、パリ・メンズコレクションと同様にロンドン・メンズコレクションで個人的に気になったブランドを紹介していきます。ロンドン・メンズコレクション第3弾でご紹介するブランドは、ALEXANDER McQUEEN(アレキサンダー・マックイーン)です。
ALEXANDER McQUEEN(アレキサンダー・マックイーン)とは
アレキサンダー・マックイーンの歴史
アレキサンダー・マックイーンは、1992年に設立されたイギリスのファッションブランド。
ブランド名を自身の名に冠し、デザイナーであるアレキサンダー・マックイーンは若くしてVOGUE(ヴォーグ)のエディターに才能を見出され、自身のブランドをスタートさせる。
1996年にはGIVENCHY(ジバンシィ)のデザイナーに就任。しかし2000年にマックイーン社の株をグッチグループに売却したことで、アレキサンダー・マックイーンはグッチグループと競合関係にあるGIVENCHY(ジバンシィ)を傘下に持つLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)との関係悪化によりデザイナーを更迭される。
2002年春夏コレクションからはパリでコレクションを発表。
2006年にPUMA(プーマ)、2007年にはSAMSONITE(サムソナイト)とのコラボアイテムを発売。また、カジュアルラインのMcQ(マックキュー)は2006年より発表している。
2010年2月、アレキサンダー・マックイーンは40歳の若さで死去。死因は自殺であったと発表されている。ブランドとしては、アレキサンダー・マックイーンを傘下に持つ当時のグッチグループがブランドの継続を発表し現在に至る。
アレキサンダー・マックイーンのデザイナー
現在のアレキサンダー・マックイーンのデザイナーは、Sarah Burton(サラ・バートン)。
サラ・バートンは、1996年からアレキサンダー・マックイーンで経験を積み、2000年にウィメンズウェアのヘッドデザイナーに就任。
2010年5月、アレキサンダー・マックイーンの後を継ぎ、メンズ・ウィメンズのクリエィティブ・ディレクターとなり現在に至る。
2011年には、イギリス王室ウィリアム王子とキャサリン妃ご成婚の際のウェディングドレスをデザイン。
アレキサンダー・マックイーンの死去後、天才的なデザイナーの後を継ぐのは非常に厳しいという見方もあったように感じるが、現在のアレキサンダー・マックイーンというブランドを見れば全く不安を感じさせない印象である。
サラ・バートンは、ラフ・シモンズが退任したディオールのクリエィティブ・ディレクターに就任するのではないかという噂もあるが、今後のさらなる活躍に期待したい。
ALEXANDER McQUEEN
2016-17FW Men’s Collection
コレクション・ルック
「The Origin of Species and the Elegance of Men」
クラシックでエレガントな英国の伝統的なテーラリングにインスパイアされたコレクション。蝶のプリントや刺繍、ベルベットをトリミングしたスーツやコートが印象的。パンツはテーパードやクロップド、さらにフレアのシルエットも見られ、随所にマックイーンらしい小物の装飾も目立っていた。