2016−17 FW Men’s Collection
BURBERRY(バーバリー)
イギリス・ロンドンで2016年1月8日−11日の日程で秋冬ロンドン・メンズコレクションが開催。
15日−19日の日程でイタリア・ミラノでの2016 −17秋冬ミラノ・メンズコレクション。続いて21日−25日の日程でフランス・パリでの秋冬パリ・メンズコレクションが発表されていますが、ミラノ・パリに先立って1月8日−11日の日程でロンドン・メンズコレクションが開催されました。
ミラノ、パリ・メンズコレクションと同様にロンドン・メンズコレクションで個人的に気になったブランドを紹介していきます。ロンドン・メンズコレクション第2弾でご紹介するブランドは、BURBERRY(バーバリー)です。
BURBERRY(バーバリー)とは
BURBERRY(バーバリー)の歴史
バーバリーは1856年にトーマス・バーバリーによって創立さたイギリスをの代表的なブランドであり、トレンチコート、そして最初はそのトレンチコートの裏地として使われていたバーバリーチェックが一般的には有名。
1999年にコレクションラインのバーバリー・プローサムをスタート。現在では、アパレル以外にもアクセサリー・フレグランスなどのコスメと幅広く商品展開している。
burberry(バーバリー)のデザイナー
近年のバーバリーの大きな変化は、1999年春夏コレクションよりバーバリーの高級ラインとしてバーバリー・プローサムを発表したことから始まる。ジル・サンダーのアシスタントデザイナーであったロベルト・メニケッティがクリエイティヴ・ディレクターに就任しプローサムとしてのコレクションを発表した。2000年春夏コレクションからは、ミラノコレクションでプローサムのメンズラインを発表。ちなみにプローサムとはラテン語で「前進」という意味。
2002年春夏コレクションよりグッチなどを経験したクリストファー ベイリーがクリエイティヴ・ディレクターに就任。2009年にはチーフ・クリエイティブ・オフィサーに就任し、さらには2014年にCEOに就任。
バーバリーは、クリストファー・ベイリーの新方針の基でさらなるステージに進みはじめていると言える。
これまでのburberry(バーバリー)のイメージと日本でのライセンス契約
バーバリーといえばチェック、チェック柄といえなバーバリー。バーバリーチェックが一般的なバーバリーのイメージであろう。さらにちょっと詳しい方だとバーバリーといえば三陽商会。
大きくニュースとして取り上げられていたが、三陽商会は2015年春夏シーズンを以ってバーバリーに関するライセンス契約が終了。三陽商会は、ライセンス契約であったバーバリーロンドンについては事業終了、ブラックレーベル・ブルーレーベルはそれぞれクレストブリッジとしてバーバリーの名称を外し継続している。
BURBERRY(バーバリー)のこれから
現在、バーバリーは前回の当ブログでご紹介したロンドン・メンズコレクション 2016-17 FW コーチと同様にブランドとして大きな転換期を迎えているといえよう。
2016年、バーバリーはブランドとして2つの大きな変更が行われる。
1 BURBERRY(バーバリー)のブランド統合
バーバリーでは現在、ブリット・ロンドン・プローサムと3ラインの商品展開であるが、2016年秋冬シーズンにはブランドの一貫性を狙い、「バーバリー」の一つのラインに集約する。
2 BURBERRY(バーバリー)のランウェイショーを一本化
これまで年4回(ウィメンズの春夏/秋冬コレクション・メンズの春夏/秋冬コレクション)行われていたコレクションのランウェイショーを、ウィメンズとメンズのコレクションを年2回とすることで一本化する。
さらにコレクションはシーズンにはあまりとらわれないような構成で、コレクションの発表直後から店頭及びオンラインで販売していく予定。
他のブランドでも同様の動きがでているケースがいくつか見受けられるが、ブランド規模・ネームバリューの大きい今回のバーバリーの方針は様々な方面で今後大きな影響を与えるであろうと思われる。
コレクション発表直後から販売するメリット
コレクション発表とタイムラグ
一般消費者にとってはこれまでコレクション発表から実際に商品を手にできるまで半年から下手をすると約10ヶ月くらいのタイムラグが発生していたことを考えると、コレクション発表からすぐ商品を購入できるのは非常にメリットが高い。
メリットとしては、やはりシーズンに合わせてさらに気持ちも高まっている状態で着用できることであろう。
これまでのタイムラグだとコレクションが発表されてから早くても半年くらいに購入、しかし実際に着られる季節までさらに寝かせておかなければならないことも多いだろう。
例えば今回の秋冬メンズコレクションの場合、まず1月にコレクション発表し、6〜7月に秋冬商品は入荷してくるがプレシーズンの商品である場合が多くコレクションの商品ではない。
実際に日本国内にコレクションの商品が入ってくるのは各ブランドにもよるが、8月下旬〜10月上旬くらいがメインであろうかと思う。さらに冬物のアウターを買った場合、特に関東以南で実際に着用する気候まで考えると、買ってからもさらに自宅で寝かせておくような状況になる。
そしてコレクション発表の時期に直接関係はないかもしれないが、1月になりせっかくプロパーで買った商品がセールになってしまった時には目も当てられない気持ちになってしまう。
コレクション発表直後の販売によるファッション的なメリット
しかし、もっと大きなメリットがあるのではないかと考えられる。
コレクション発表と同時に販売されるということは、世間一般に対してコレクションにインスピレーションを受けた商品、悪く言うとコピー品が出回るタイミングが一定期間失われることである。
日本国内に多くのブランド・オリジナル商品を販売しているセレクトショップがあるが、その大部分はパリやミラノ、今回のロンドンコレクションなどのランウェイショーで発表されるデザインを実際に参考にしている。
前項で述べた通り、コレクション発表から実際に商品が販売されるまで半年以上のタイムラグがあるため、コレクションを参考にしているブランド・企業は容易にデザインを起こすことができる。
実際に販売するシーズンまで時間的な余裕もある為、容易に生産することができ、コレクション発表しているブランドと同時に店頭に並べることが可能である。デザインは良くも悪くもこなれた感じになっているケースが多い。
結果、高いブランドも安いブランドもさらにはファストブランド・セレクトショップなどで、トレンド性の高い商品であるほど、ほぼ同時に同じような商品が店頭に並ぶことになり、詳しく知らない方にとっては全く同じと感じてしまう。
そして、ハイブランドを着用していてよく言われがちな「もっと安く同じデザインの奴が◯◯(ショップ名)にあったよ。わざわざ高いブランド物を買う意味がわからないわ。」みたいなことが起きてしまう。
コレクション発表直後から商品を販売し購入できるシステムは、これまでより上記のような状況を大きく避けることができるようになり、実際の運営面では色々な問題が発生すると思われるが、本当の意味で「デザインを創作する」ということの価値が高まると言えるのではないだろうか。
BURBERRY
2016-17FW Men’s Collection
コレクション・ルック
「Something Old, Something New, Something Borrowed and Something Blue」
全体的には、フォーマルなスタイルにスポーツ的要素のカジュアル感が取り混ぜられたコレクション。
トレンチコートはLOOK 31のようなオーバーサイジングなデザインでありながらショルダーから腕周りはすっきりしているのでそれほどオーバーサイジングを意識することなく自然な感じであり、さらにインナーに合わせたナイロンツイル素材のハイネックジャージーが印象的。ピーコートやダッフルコート、さらにボンバージャケットなどの豊富なアウターがやはりバーバリーの見所であり、リアルクローズとしてデイリーに活躍できるアイテムが多いイメージであった。