ブランドショップでは絶対買ってはいけないブランドがある?!第2弾!!
ブランドショップとは
ブランドショップ(並行輸入店)とは前回のブランドショップで絶対買ってはいけないブランド 1でも説明しましたが、簡単に言うと一般的に高級ブランドと言われているブランドの商品を並行輸入で直接又は間接的に仕入し販売しているショップのことです。
これからシリーズで「ブランドショップでは絶対買ってはいけないブランド」を実際のブランドを例に解説していきますが、まずはブランドショップ(並行輸入店)の利用価値について考えてみたいと思います。
ブランドショップの利用価値
ブランドショップのメリットとは
ブランドの直営ブティックやショップではなく、ブランドショップを利用するメリットと思われるのはいくつかありますが大きく挙げると次の4点でしょう。
1 直営店での日本国内定価より安く買える
2 直営店では入荷がない日本未入荷の商品又は僅少入荷の商品が買える
3 直営店よりも敷居が低く入りやすい
4 地方在住などでそもそも近くにブランド直営店がない
それでは以上に挙げたブランドショップを利用するメリットを一つ一つ考えてみます。
1 直営店での日本国内定価よりも安く買える
ブランドショップの販売価格
ブランドショップを利用される方の大多数の方が求めていることは「1 直営店での日本国内定価よりも安く買える」これが最大の魅力と言えるのではないでしょうか?
残念ながら「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」が存在する理由として、まず第一にこの点が挙げられます。
事前に欲しい商品についてブランド直営ブティックの日本国内定価をしっかり調べている方であれば、ブランドショップでの販売価格が明確にお得かどうかはわかりますが、ブランドショップで販売されている全てのブランド・商品の価格を把握するということは難しいことでしょう。
日本国内定価より本当に安いのか
ブランドショップでは直営店での日本国内定価を表示しているケースがほとんどですが、それが本当かどうかは実際のところわかりません。もちろん悪意を持って誤表示することはないですが、ブランドの日本国内定価というのは大きな為替変動などの要因によって改定されることがままあります。特にLOUIS VUITTON(ルイ・ヴィトン)は値上げの際にニュースになったりしますね。
このような価格改定の場合、ブランドショップ側では並行輸入の卸業者の情報を基に手作業で変更していきますが、全てのブランド・商品を完全に把握することは卸業者を含め不可能です。
仕入ルートによって卸業者の情報は様々ですが、直営ブティックのホームページやブティック店頭での確認も多いのが実情です。もちろん実際の定価が上がっている状況で、ブランドショップでは旧価格のままであれば消費者としてはお得になりますが、表記されている定価というのは必ずしも信用できるものではありません。
日本未入荷商品の販売価格について
また直営ブティックでの入荷がない日本未入荷商品については、当然ながら日本定価はないはずです。同等クラスの商品を参考に参考定価をつけているケースが多いかと思われますが、あくまで参考価格であり正確ではありません。
ブランドショップで勝手に付けられた参考定価から割引されていた場合、それは果たしてお得と言えるのでしょうか。
「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」の例としてブランド別に今後説明していきます。
もちろん非常にお得にお安く買えるブランドやブランドショップで絶対買うべきブランドもあります。しかし、ブランドショップで買っても全くお得ではないブランドがあります。
2 直営店では入荷がない日本未入荷の商品又は僅少入荷の商品が買える
ブランドショップを利用する最大のメリット?
この日本未入荷商品又は僅少入荷の商品を買えるというのが並行輸入ならではのメリット、ブランドショップを利用する最大の価値があると言えますが、現実的には非常に限定的になります。
ブランドのジャパン社とは
ブランド直営店の商品は、日本国内で直営店舗を運営しているジャパン社が本国の親会社から仕入れ(買い付け)した商品を販売していますが、本国で発表されるフルラインの商品を買い付けしているわけではありません。
直営店舗を運営しているジャパン社は、おおまかに言うと売れ筋や昨年の動向・予算などを考慮しシーズン毎に本国の親会社より買い付けをします。当然ジャパン社にとってはビジネスですから売れることが最重要事項であり、ファッションと言えども変わりはないわけです。
ブランドの規模にもよりますが、ビジネスの観点から考えてファッションショーで発表されたリアルクローズからは遠く離れた独特な商品ほど日本での入荷・展開はほとんどせず、仮にあったとしてもその多くはブランドの旗艦店・フラッグシップ店舗のみでの展開に限られる為、なかなかお目にかかれないことも多いかと思います。
ブランドショップの日本未入荷商品について
前項のようなジャパン社の状況があるので、それでは並行輸入店であるブランドショップでそのような珍しい商品があるかと言えば残念ながらほとんどありません。これらの理由から特にファッション感度の高い方がブランドショップで買う価値があるべき日本未入荷商品というのは全くないと思って頂いていいです。
ただし、ファッション感度を別にすると魅力的な点が1点だけあります。
その魅力的な1点とはブランドによって特にバッグや財布などの小物に多いですが、ラインまたはシリーズごと(例えば革の種類やロゴの種類など)日本に入荷しないケースがあります。
日本で売上規模が大きくないブランドほど買い付けしない(できない)ことがあり、ブランドショップにおいては日本未入荷商品として取り扱うことがあるので、あくまでブランドによりますが、これがブランドショップを利用する一番のメリットと言えるかもしれません。
僅少入荷の商品もメリットの一つと挙げましたが、非常に商品として限定的且つブランドが限られますので、これも「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」として実際のブランドを例に解説していきます。
3 直営店よりも敷居が低く入りやすい
ショッピングモールへの進出
最近では大規模なショッピングモールにもショップがあるので、かなり身近に感じられるのではないでしょうか?売場面積の非常に大きいショップからコンパクトなショップまでいろいろありますね。
ブランド直営の路面店や百貨店でのインショップに比べると、入り口の間口が大きく開いたお店が多いので雰囲気的にも非常に入りやすいかと思います。
気軽にいろいろなブランドの商品を実際に見比べることができ、特にバッグや財布など素材感など並べるとわかりやすいですね。これはブランドショップを利用する大変魅力的なメリットと言えるでしょう。
4 地方在住などでそもそも近くにブランド直営店がない
ブランドショップにおける地方での展開
お住まいの地域が地方である場合、一概には言えませんがブランドの直営ブティックが出店しているケースは非常に少ないかと思います。逆にブランドショップは東京都内の中心部には店舗が非常に少なく郊外がメインであり、日本全国で見ると地方のイオンモールに代表されるショッピングモールに出店していることが多く見受けられます。
ブランドの直営店舗がない地域においてはブランドショップの存在で、いろいろなブランドの商品を購入できる利便性は非常に高いと言えるでしょう。地方のブランドショップで取り扱っているブランド及び商品の内容は別として、ブランド直営店舗がない地域でまずはブランド品を手にとって見ることができるのは非常に魅力的なメリットと言えます。
次回は「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」第3弾!!
次回の「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」は、ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド 3では、今回とは逆にブランドショップを利用するデメリットとは何かを解説していきます。
関連記事:ブランドショップの新作は本当に新作なのか