ブランドショップで絶対買ってはいけないブランドがある?!第4弾!!
ブランドショップとは
ブランドショップ(並行輸入店)とはブランドショップで絶対買ってはいけないブランド 1でも説明しましたが、簡単に言うと一般的に高級ブランドと言われているブランドの商品を並行輸入で直接又は間接的に仕入し販売しているショップのことです。
これまでのシリーズで「ブランドショップでは絶対買ってはいけないブランド」とはどのようなことなのかを解説してきましたが、今回は実際のブランドをご紹介しながら解説していきます。
今回の「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」でご紹介するブランドは、現在の巨大グループ化するラグジュアリーブランドビジネスにおいてそのモデルケースともいうべき形を作りあげたビッグメゾンの一つでもあるブランド、グッチをご紹介していきます。
※今回ご紹介する「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」においては、ブランドショップ(並行輸入店)で取り扱うバッグ・財布などの革小物の商品が中心です。時計・アパレルなどは含みませんのでご注意ください。
ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド 4
今回「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」でご紹介するブランドは、ブランドとしての認知度が非常に高くそして年齢性別問わず人気もあるブランドであるグッチです。
なぜグッチは「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」なのか
ブランドショップでは安くないグッチ
まず第一に言えるのは、ブランドショップ(並行輸入店)でグッチの商品は全然安くないということです。
ブランドショップで買う最大のメリットの一つは、ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド 2でも述べましたが直営ブティックよりも安く買えることです。残念ながらグッチは他のブランドに比べ、ブランドショップでは非常に割引率が低いブランドです。
グッチに限らずブランドショップで運営しているネットショップでは実店舗よりもさらに割引になっているケースがほとんどですが、直営ブティックで買わない理由があるほど安いとは言えない現状です。
ブランドショップではシーズンがない
通常ブランドと言われているところは、春夏・秋冬の年2回ファッションショーを行いそこで新作を発表します。直営ブティックでは当然新作を中心に定番シリーズと合わせて販売されているので、シーズンに関して心配する必要はありません。
逆にブランドショップではシーズンの概念は低く、グッチはブランドの中でも特に商品の種類・シリーズが多いので、ブランドショップで新作かどうかを含め商品の客観的な価値を判別するのは非常に難しいことではないかと思います。
ブランドショップの商品はいつの時期の商品なのか
もちろんブランドショップでもPOPなどで新作であることを訴求しているケースもありますが、ほとんどの場合直営店とはタイムラグが発生しています。
そもそもシーズンを象徴するような商品の入荷はブランドショップではほとんどないので、一年を通して同じようなラインナップの展開になりがちのためシーズンを感じられませんし、極端な話になるといつの時期の商品かも定かではありません。
ブランドショップでのグッチの商品
良くも悪くもブランドショップでのグッチの商品は、並行輸入における定番商品の取り扱いが多いです。
グッチはシャネルやエルメスなどのブランドとは違い、並行輸入用に商品を卸しており、そのため直営ブティックと並行輸入業者に卸す商品は若干異なっているケースもあります。
傾向としてはコレクション性の強い商品ほど直営ブティックでの取り扱いになり、また並行輸入業者は定番モデルを中心に買い付けを行うケースが多くみられます。
これは並行輸入でのグッチは原価率が比較的高いためであり、同じように原価率の高いエルメスのようにプレミアプライスが付けられるブランドでもないので、買い付けの段階でシーズンが問われない定番モデルが中心になりやすいためとも言えるでしょう。
グッチがブランドショップであまり安くならない理由
シーズンがない・シーズンが問われない定番モデルが中心ということは、最悪のケースとして仕入したシーズンに売れなくても次のシーズンも続けて価格を下げずに販売できるという面があります。
グッチはブランドショップでは割引率が非常に低く、定番モデルが中心のため(シーズン的にいつでも売れるため)これも割引率が低くなる要因と言えるでしょう。
ブランドショップでのグッチの買い時
ブランドショップにおいてグッチの買い時があるとすれば、それはブランドショップでもセール時期になると大幅に安く販売されるケースもあるので、欲しいモデルであればお買い得かと思います。
ただし、広告掲載などで1点のみの数量限定などである場合がほとんどでありタイミング次第とも言えます。ただ、欲しい時に買えないのは非常にストレスですね。セール時期とかを関係なく大きく割引になっている商品もある場合、気をつけなければいけないことが、実は1点あります。
グッチをブランドショップで買うときに気をつけなければいけないこと
グッチにはアウトレット用の商品が存在する
アウトレット用の商品というのを聞いたことがある方もいらっしゃると思いますが、これは商品に傷などの不備や型落ちといったものではなく、世界中にある直営のアウトレット店で展開するためのアウトレット専用商品のことです。
アウトレット専用の商品は、当然直営のブティックでの展開・販売はありません。
このアウトレット用商品を展開しているブランドはグッチの他にもいくつかありますが、当然割引されたアウトレット価格で販売しても、大きく利益が出るように製造されているので全くお買い得ではないです。
残念ながら商品の質も落ちることになりますので、まさに値段なりの商品と言えるでしょう。
定価では販売されることのないアウトレット専用商品
一応定価も表記されており、定価から××%割引などと表記されているケースが多いかと思いますが、その定価はあくまでも参考定価の位置付けと考えたほうがいいでしょう。アウトレット専用の商品は、定価で販売されるケースは全くと言っていいほどありません。
割引された価格こそが、定価と考えていい商品です。
※詳しくは、アウトレットは本当にお得なのか 1をご参照ください。
ブランドショップではアウトレット専用商品と明記されていることも多いですが、アウトレット用の商品とブティックラインの商品を見分けることは、ブティックに頻繁に通っている方や下調べされている方ならよくわかるかもしれませんが、普通はなかなか難しいでしょう。
もちろんデザインが気に入ればOKですが、やはりせっかくのブランド物を買うのですから、持っていて恥ずかしくないものがいいでしょう。
グッチのアウトレット専用商品が、プロパー商品と質の面で同等であるならば、当然買いであると言えますが、残念ながら値段以上に落ちる商品がほとんどです。
アウトレット専用商品はアウトレット専用商品とバレるのか
コーチ(COACH)もアウトレット商品が非常に多いブランドです。しかしグッチよりもアウトレット商品とバレる心配が、ある意味では少ないかと思われます。なぜかというと、バレるどうこう以前に街中で見かけるのは圧倒的にアウトレット専用商品をお持ちの方が多いからです。
現状でコーチはアウトレット専用商品こそがコーチとして認められているかのような存在です。
しかし、グッチのアウトレット専用商品に関しては、曖昧な表現で申し訳ないですが、デザイン・質感の雰囲気が非常に違うのでグッチが好きな方にはバレてしまう可能性が高いと言えますし、実際に商品として価格に見合う商品かどうかは疑問です。
また別の機会に詳しく述べますが、コーチとグッチではブランドとして格に差がありすぎますので、使い方・選び方を注意したほうがいいかもしれません。
「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」のグッチとは
ブランドショップでグッチの大幅な割引には注意
今回の「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」としてのグッチについてですが、グッチがブランドショップで30%オフ以上になることは、現在のところ非常に稀であり、良くて数%から15%オフが精々ではないでしょうか。グッチで大きく割引になっている商品は、アウトレット専用商品である場合がほとんどであり、買ってはいけない商品と言えるでしょう。
「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」グッチの例外
例外としては正月セールや新規オープン時の数量限定大特価などくらいではないでしょうか。セールで買うのは、朝早くから並んだりと買うまでに非常に労力を使いますし、増して労力を使うほど良い商品とも限らず、数量限定などで誰もが安く買えるわけでもありません。
「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」グッチ(GUCCI)
通常のプロパー期では費用対効果としてそれほど大きな割引はなく、直営店での独特な高揚感や接客を受けられないことやアフター面の心配、さらに真贋の心配まで含めると、グッチは「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」と言えるでしょう。
グッチをシャネルやエルメスといったブランドと比較すると商品の種類・モデル自体が非常に多く、把握するのが難しいブランドの一つのため、確実な商品が欲しければ直営ブテッィクで買うべきブランドです。
ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド 4 <後記>
今回は非常に人気の高いブランドであるグッチ(GUCCI)を「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」において実際にご紹介する第1弾のブランドとして選びましたが、次回以降も実際のブランドをご紹介しながら「ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド」を解説していきたいと思います。
次回記事→ブランドショップで絶対買ってはいけないブランド 5
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